俺自身まだ「雪に消えた過去」を熟知してるわけでは無い。
(エンディングまでは確認済みだが)
ので!なんとも言えないのだが
この「雪に消えた過去」というゲーム自体、
前の二作とはシステム周りに随分相違がある様だ。

前の二作はコテコテのコマンド式のアドベンチャーなのだが、
この作品も一応コマンド式とは呼べるものの、
人物や場所についての選択は毎度カーソルで行い、「聞く」「調べる」などの
無駄なコマンド項目は排除、コマンド選択は最低限で済む様になされている。

アドベンチャーゲームも日進月歩。それを考慮すれば、これはこれで良いのだろうが、
せっかくなんだから、やはり俺はシリーズらしさを前に出して行きたい。
なので今回、前の二作を踏襲する形の
コテコテのコマンド式で仕上げようと思っている。 改変といえば改変だ。

あと、個人的にだが、
いくつか変えようと思っている部分はある。
--しかし、すべてはまだ構想の域--

< 携帯電話について >
今回のゲーム、主人公(あゆみ)が最初から携帯電話を所持しているのだが、
時系列的には今回のゲームは「消えた後継者」の後の話なのだが、
ゲーム冒頭であゆみが過去を振り返って本編に入る内容となっており、
本編自体は「消えた後継者」よりも前のストーリーとなっている。
「消えた後継者」の劇中、携帯電話という存在そのものがまったく登場しない事を 考慮すれば
この「雪に消えた過去」での携帯の存在には非常に違和感を覚えた。
結局、今作にていきなり携帯電話が出現した理由は
この「雪に消えた過去」の制作時期(ファミコンシリーズよりだいぶ後)
のせいだと言う事に他ならない。
例えば、あの二作のすぐあとにでも今作が制作された場合を想像すると
携帯電話は登場しない可能性の方が高い。
、、、ので、今回リメイクするにあたり、携帯電話は削除します。
(大体、まだそんなに普及してないこの時代に
女子高生が携帯電話を持っていることにも違和感あるし、
ゲームを最後まで確認したが携帯電話じゃないと支障が出る要素は皆無だったしで、
こんなもの消してしまった方がすべてに対してスッキリ出来る)

< 本来の主人公の存在 >
ゲームを最後まで確認したが
今作にはファミコンシリーズの主人公が一切登場しない。
その存在が抹消されている。
その理由のひとつには主人公の名前が確立されていない、ということだろうか。
(前の2作は、主人公の名前をプレイヤーが任意で決めてスタートする)
今回あゆみの地元の話というので東京にいる彼は必要無い、というのもあるが、
それでもだ、一切その存在に触れられないのは違和感を覚える。
というわけで、本来の主人公をちょい役でも出したい。
セリフだけとか、でも。
で、考えたのだが、今回のゲーム、終始空木があゆみに非常に冷たい対応で
部下(しかも未成年)の親が殺人事件に巻込まれているというのに
受話器越しに「がんばれ」というだけで、最後の最後までなにもしない。
未成年を預かる大人としてこれはどうなのだ?
1、2作の空木のイメージ(株)をとことん下げやがったゲームである。
これなら1の時の様に、出張中で最後まで引っ張ってくれた方が
「ああ、空木らしいや」で終わる話なのに。
でだ、
今回リメイクにあたり、本当に空木を出張中にしてはどうだろうか?
と構想している。
そして、大して役にたっていない空木の役目を
前作の主人公にさせる、というのだ。
わかるだろうか?
主人公も東京で別の事件を担当しているとしよう、
十代だ。遠方のあゆみを助けたいが、役に立てなくて当然だ。
空木が出張中である以上、主人公は自分ができることとして
電話口で知恵を貸すことは想像に難しくない流れだろう。
ということで、ゲーム中、あゆみは推理する、という状況があるのだが
その時に主人公と電話ごしに一緒に推理するという流れにする。
そうすると、本作の妙にグイグイ推理しまくるあゆみの違和感を
前作の主人公とともに推理、励ましを受けていると考えれば
うまく受け入れられる状況になるのではないか。
ということを、構想している。

< 怖さが無い >
プロデューサーも違えば、脚本家も違う本作は
もちろんというか、ぶっちゃけ前の2作よりも面白く無い。
流れもオチも前2作の劣化版みたいで驚きも盛り上がりも無い。
面白く無いと思ったものを、面白く無いと思うまま
リメイクするなんて苦行すぎるよ。
原作リスペクト、それもわかるが、そもそもリスペクトしている
前2作のスタッフとは別のスタッフが今作を作っているわけで
今作をリスペクト出来ないのもわからないわけでもあるまい。。。

例えば、キン肉マンが好きだからといって、
キン肉マンのフィギュアならなんでも喜んで購入するとは限らない。
やはり、その中から良質の物だけを選ぶのは当然のことである。
ゆでたまご先生が監修したものかどうか、とか、 原作のキャラをちゃんと再現できているかどうか、とか大事なはずだ。

せっかくリメイクするのであれば、
どうせ作ったスタッフがまったく違うんだから、
面白く出来る部分がありそうなら、遠慮せず少しでも面白くできないか考えたい。
もちろん、「面白く無い」というのは俺個人の感想でしか無いのだが
その俺は、前の2作をあなたと同じ様に「面白い」と感じた男なのである。
その俺の今回の「面白く無い」という意見を、あなたは信用しないのか?
、、ということである。
(まあ嘘だと思ったら、雪に消えた過去のゲームプレイ動画が
youtubeに出てるから、それを視聴して
あなた自身もその物足りなさを感じればいいと思う、、、が
ネタバレにもなってしまうので、このリメイクを楽しみにするならば
見ない方がいいのかもしれない)

でだ、なぜ今回は面白く無いのか?
理由はいくつか考えられるが、その一つに絶対に
「怖さの要素がまったく無い」というのがあると思う。
今回プレイヤーは死体を調べたりする事も無ければ、
死体に出くわす場面すら皆無。
考えれば、ただの女子高生がそんな状況にズカズカ絡んでいくというのも
無茶苦茶なので、これは仕方ないといえば仕方ないのだが、
やはり、プレイヤーが死体を前にしていろいろ調査するシーンは欲しい。
でだ、ゲーム全般を知った今なら、うまく構想できそうだ。
長々としゃべったが、要はリメイクにあたり、
あゆみが殺された死体と対面する状況を作れないか考えたい、
ということだ。

< テキストについて >
同じ内容でもテキストはなるべくファミコンシリーズの雰囲気に変える。
ファミコンシリーズのテキストって、独特の癖があったよな。
可能な限り、テキストも同じ雰囲気にもってく。内容が同じなら問題無いはず。

< スチル、イベントシーン >
今回スチルというか、一枚絵になる場面が多い。
必要性のある場面のみにして、極力止める。


とにかくだ、簡潔にいうなら
シリーズと比較して違和感ある部分は改変してでも、
ファミコンシリーズに寄せていく。

そう、あなたがプレイした時に、ファミコンシリーズの続編として
違和感のないものにしてみせるよ、ということである。


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